2009年10月30日

対応、てみやデイケアセンターでの取り組みを例に

周辺症状と対応について述べる予定でしたが、沢山の資料、雑誌、教科書を読んでいるうちに自分が混乱してしまいました。
それだけ、認知症の方、ご家族の方達は、多くの困難や問題、不安を抱えて生活されていると改めて考えさせられました。
結局、いまだに原稿もまとまらず・・・・

そこで、今回は認知症に対する、てみやデイケアセンターでの取り組みを少しお話させて頂きます。

私達のセンターには、幸い(?)著しい認知症の症状の方は通所されていません。
たとえば、認知症高齢者の判定基準で2bの方がいらっしゃいます。
自宅でも尿失禁や物忘れもかなりみられ、3日前に来所した事も覚えていません。
来所してもスタッフが話かけるまで、じっと真正面を向き、椅子に腰掛けているだけでした。
その方に対し私達は、無理強いしない、淋しがらせない、ペースに合わせる、そして馴染みやすい深い人間関係を築く(院長の講演で説明がありました)を実行してみました。
放置するのではなく、自分から行動を起こすのを待つケアです。

2月、軽作業の時間に豆まき用の鬼の面を作る事になりました。
いつものように椅子に座っていたKさんは、他の方々が赤鬼を作るのを黙ってみていましたが「こんな色の鬼もいるよね?」と、青のクレヨンを差し出してくれました。
その後はご自分で色を選ばれ、あっという間に鬼の面を描きき上げてしまいました。
その時の鬼が、この画像の青鬼さんです。P2020099.JPG
とても上手ですよね。


現在Kさんは、鬼のお面をスタッフ一同に褒められ、自信が付いたのか、来所される度に、塗り絵や折り紙、壁掛けなど積極的にこなされ、
更には、お手伝は必要でしたが、お裁縫まで出来るようになりました。P2270209.JPG


作業だけではなく、画期的な事に、生活面でも誘導無しでトイレへ行かれ、失禁は無くなりました。軽作業に自信が付くと同時に日常も活性化されたように思います。
認知症の方達は「何も出来ないひと」「困った行動を起こす人」「理解しがたい人」と、問題視されることもありますが、でも、一番困っている人は認知症のご本人だと思います。
ちょっとした心使いや、接し方で、症状が緩和される事も少なくありません。
危険を防止した上で、前述した「無理強いしない、淋しがらせない、ペースに合わせる、馴染みやすい関係を築く」を実行してみてはいかがでしょうか。

これは、認知症の方だけではなく、人間関係において必要な事かも知れませんね。続きを読む
posted by 99 at 12:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 認知症